2008年9月14日に神戸大学発達科学部で行われた日本音楽即興学会設立大会の発表の時に配布した資料である。

 発表要旨
 近年,インターネットなどで「脳内音楽」という言葉を見かけることが増えてきた。これは,実際には音が鳴っていないのに,頭の中で音楽が鳴っているように感じる現象のことであり,本人が積極的に鳴らす場合もあれば,本人の意思に逆らって音楽が流れ続ける場合もある。脳内音楽には,「自分で作りながら頭の中で歌う」といった即興的な創作の要素も含まれている。私は,そうした実際の音にならない想像上の即興演奏に着目し,今回のテーマ「頭の中での即興演奏」を設定した。
 本発表では,「頭の中での即興演奏」に関する広島の小学生児童を対象に行ったアンケート結果と,「頭の中での即興演奏」が重要な要素として扱われている2作品(Pauline Oliverosの「ソニック・メディテーション」と寺内大輔「内と外」)を紹介する。
 このテーマは,まだ研究初期の段階ではあるが,即興演奏研究の可能性を広げることを期待して発表したい。

   1.脳内音楽と頭の中での即興演奏
   2.頭の中での即興演奏の実態調査〜小学生へのアンケートより〜
   3.作品における「頭の中での即興演奏」

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頭の中での即興演奏

(日本音楽即興学会設立大会発表配布資料)


2008年9月 日本音楽即興学会

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