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作曲活動

 寺内大輔は、これまで室内楽を中心とした作曲を手がけてきました。
 いくつかの作品は、CD「糸 寺内大輔作品集I」に収録されています。
 詳しくは、作品リストをご覧下さい。




CD “糸 寺内大輔作品集I” (1999年発売).
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流れ ヴァイオリンとピアノのために (2001/2005)

 2001年,上土居宏予,三崎富弥香の両氏に委嘱され,「デュオリサイタル『二つ星』vol. 1」(山口,広島)にて初演。2005年には,インドネシアのジョグジャカルタ現代音楽祭に入選,同音楽祭で演奏。楽譜が、マザーアース社より好評発売中


寺内自身による作品解説。


 コーダを除いて,すべて一貫した書法で書かれている。音域と音の密度が常に変化することによって,音楽全体のテクステュアも変化していく。だが,それらの変化は,はっきりとした変わり目を持たない穏やかなものである。
 音楽が突然変化すれば,聴き手の耳の意識もそこで変化するだろう。しかし,この作品のように音楽が穏やかに変化している場合,聴き手の耳の意識は,曖昧な状態を経て徐々に変化していくか,音楽の変化への気付きによって突然変化するかのどちらかだ。私は,そうした聴取の意識を,音楽体験や日常生活における,感覚の自己観察から学んだ。この作品も,聴取の意識の変化に対する興味に基づいて書かれている。



試聴する(2001年版



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