私の作品の中では数少ない電子音楽作品。
演奏会用とサウンドインスタレーション用の、どちらにもなる作品である。
演奏会用の作品では、聴衆は原則として曲の始めから終わりまで作品を聴くことを強いられるが、「展示される音」であるサウンド・インスタレーション作品では、絵画や彫刻を鑑賞する場合と同様、鑑賞時間が各鑑賞者に委ねられている場合が多い。これは、この作品を作るにあたって強く意識した違いである。
サウンド・インスタレーションとして用いられる場合は、10分30秒を1単位として、繰り返し展示されることを想定している。当サイトにおける「展示」の場合、この作品のもつ性質は、聴き手の部屋、スピーカやヘッドフォンの環境、ヴォリューム、聴き手がどのくらいの「時間」聴き続けるか、などの条件に大きく依存している。
演奏会用の作品として用いる場合には、10分30秒の1サイクルを「1曲」として発表することとした。
初演は、2006年11月27日、アムステルダムのインターネットラジオ放送「Radio Rietveld」による。演奏会用を放送。
注1:全体的に小さな音量になっております。聴こえない方は、お使いのコンピュータの音量を調節するか、ヘッドフォンを使用してください。
注2:この作品は「トゥクトゥクトゥクトゥク、、、」というノイズから成っています。お使いのコンピュータの不調音等ではありませんのでご安心ください。