ふるさと


わたしは父が教員だった関係で、色々な土地で育ちました。

故郷はあっても、「地元」のないわたし。

幼いころはそれが寂しく根無し草のように感じていましたが、

大人になった今、その土地の音楽や人々の声、自然の音を聴くと、

それはもう色とりどりに思い出がよみがえり、胸があたたかくなります。


たしかに、わたしにも「あの頃、あそこでさ」と呼べる場所がある。

ときどき音楽は、わたしにふるさとを連れてきてくれるように感じています。