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音楽教育活動

 ここでは、寺内大輔の音楽教育に関する活動を紹介します。


「<音楽家の耳>トレーニング」

 2000年にスタートした, エリザベト音楽大学のプロジェクト。
 従来, 別々に学習されてきた「音楽理論」と「ソルフェージュ」を一体化させた音楽の基礎教育システム。作曲家・近藤譲氏が監修し, 寺内を含む数名の音楽家が開発に携わった。
 また, 従来のソルフェージュ教育では, 学習内容が「視唱」と「聴音」のみに偏っていたが, このシステムでは, 瞬間的に音に反応する「オーラルトレーニング」を大幅に導入することによって, 実践的な音楽活動に直接役立つ能力の育成をねらいとしている。
 2002年から, エリザベト音楽大学のカリキュラムに取り入れられ, 2004年まで寺内大輔も授業を担当, 指導法の講師も務めた。


  
課題集。春秋社より出版されています。(春秋社刊, 2002)

2008年には、CD付きの「新版<音楽家の耳>トレーニング」も発売された。



「渦 児童器楽合奏のために」
(2000)


 2000年に作曲された, 児童器楽合奏のための作品。
 寺内が当時勤務していた呉市立白岳小学校児童のために書かれ, 当時の5年生106名により, 2000年11月5日に初演。
 体育館の3箇所に分かれた3グループの児童達による, 空間的な音響をねらいとしている。楽譜には, 短いフレーズがいくつか記されている。児童達は各グループのリーダーからの合図によってフレーズを選択し演奏する。その変化は, リーダーの合図によって行われるが, 児童達はただリーダーに従えば良いというだけでなく, ひとりひとりの瞬間的な判断も必要とされる。
 106名の迫力ある音響が, リーダーの合図で瞬時に色を変える様子が特徴的な作品。
 翌年の2001年には, 「渦 室内楽のために」も作曲され, 広島で初演されている。

 2009年には、岡山市小学校音楽会にて、ノートルダム清心女子大学付属小学校5学年67名によって再演された。その時の録音はこちら


2009年、岡山市小学校音楽会。



音楽教育・ワークショップ活動一覧

○ 大学,高等学校,小学校,音楽教室

 ・呉市立白岳小学校非常勤講師(99年〜02年、広島)
   「音楽(5,6学年)」(99年〜02年), 「音楽(障害児学級)」(99年〜02年)

 ・エリザベト音楽大学非常勤講師(02年〜05年、広島)
   「音楽理論I,II」(02年〜04年), 「ソルフェージュI,II」(02年〜04年)

 ・吉井音楽アカデミー講師(03年〜04年、広島)
   「作曲」(03年〜04年)

 ・広島大学総合科学部非常勤講師(03年〜04年、広島)
   「演劇と映画」(表現の意味を考える〜作曲とパフォーマンスの現場から〜)
      
(03年6月, 04年6月)

 ・福山市立福山女子短期大学生活創造学科音楽コース特別講師(04年7月、広島)
   「音と遊ぶ〜自由即興へのアプローチ〜」

 ・聖ヨゼフ学園高等学校特別講師(05年10月、神奈川)
   「作曲と即興演奏」
 ・韓国・Paichai大学,Sekwang音楽院,テグ芸術大学(08年10月)
   「Free improvisation」
 ・広島大学教育学部、音楽科授業研究(権藤敦子教授)のゲスト講師
   「声と鍵盤ハーモニカによる表現の可能性」
(08年11月)
   「現代音楽の教育的可能性について、実演を伴う指導・助言」(09年10月)



○ 一般を対象としたもの

 ・エリザベト音楽大学エクステンションセンター非常勤講師(98年〜05年、広島)   
   「作曲」(98年〜04年),
   「音楽家の耳トレーニング指導法講座」(04年1月〜3月,6月〜7月

   「音と遊ぶ〜自由即興へのアプローチ〜」(04年5月)
 ・広島市文化財団主催,映像文化ライブラリーレコードコンサート講師(99年〜、広島)    「20世紀音楽における声」(99年7月)
   「20世紀ピアノ音楽の実験」(00年7月

   「越境の演奏家たち」(01年6月),
   「カノンとフーガ 〜追いかけっこの音楽〜」(03年1月)

   「西洋人の見た東洋」(03年11月)
   「電子音楽の歴史」(04年7月)

 NHK広島文化センター講師 (00年〜01年、広島)
   「西洋音楽の旅〜グレゴリオ聖歌から現代まで〜」
   「西洋音楽の旅〜現代からの音楽鑑賞〜」

 ・広島市中区袋町情報交流プラザ,シティカレッジ講師(04年6月〜7月、広島)
   「音楽家の耳トレーニング」
 ・ワークショップ「音と遊ぶ〜自由即興演奏へのアプローチ〜」
      (05年10月,11月,東京,姫路,広島,呉)
 ・ワークショップ「Radio Rietveld」(07年アムステルダム市立現代美術館)
 ・ワークショップ「口琴やろうぜ」(08年1月Plan U企画シリーズ, 呉)
 ワークショップ「ツキイチ即興ナイト!」
      (08年4月〜09年3月。Plan U企画シリーズ, 呉)

 Special Colors パフォーミングナイト・ワークショップ(08年6月、東京)
   「アムステルダム即興演奏シーンの現在」「表現の意味を考える」

 ・広島市東区民文化センターサポートクラブワークショップ
   「音と遊ぶ〜自由即興演奏へのアプローチ〜」(09年3月,広島)
 ・広大アートファーム主催ワークショップ
   「音を感じる、音と遊ぶ」(09年10月,広島)
 ・アサヒビール主催ワークショップ
   「はつかいち音遊び楽団」(09年11月,広島)


○ 音楽祭,研究発表大会など
 ・プレゼンテーション「糸〜3本のクラリネットのために〜」ほか
     (99年,作曲フォーラム'99,東京)
 ・講義「寺内大輔の音楽」03年,第13回大邱国際音楽祭2003,韓国)
 ・クリエイティブ・ミュージック・フェスティバル講師(03年,04年)
   「詩のボクシングを楽しもう」(03年8月)
   「朝の目覚ましセッション」(04年8月)

 C.Ico. 大蒟蒻とエンペラ講師(03年12月)
   「音と遊ぶ〜自由即興へのアプローチ〜」

 ・ワークショップ「クリエイティブ合唱団」「口琴やろうぜ」
     (07年8月、クリエイティヴ・ミュージック・フェスティバル, 滋賀
 ・ワークショップ「声の表現の表現の可能性〜寺内大輔の実践より〜」
     (07年11月、静岡大学付属島田中学校教育研究発表大会,静岡)

 ・レクチャー「Various Expressions of Voice Music in Twentieth Century」

    (08年10月、ジョグジャカルタ現代音楽祭2008、インドネシア・ジョグジャカルタ)
 ・ワークショップ「音と遊ぶ〜自由即興へのアプローチ〜」
         「ミュージシャンになってみよう」

         「ゲームピースを作ろう」

  (09年2月、コンタクト・インプロヴィゼーション・フェスティバル・ジャパン2009、
東京、金沢)