パフォーマンス作品
1997年、寺内大輔は、大作綾とともにパフォーマンスユニット「暗闇二人羽織」を結成しました。オリジナルなパフォーマンス作品ばかりのプログラムで、広島で4回の公演を行っています(第2回、第3回公演では、長田桂代子、浅田祥子、奥村愛の3名が加わっています)。
現在、暗闇二人羽織の活動は休止していますが、その作品のいくつかは、別のメンバー構成で東京、アムステルダムで発表、好評を博しました。
暗闇二人羽織では、全員が話し合いながら作品を作りますが、各作品を作る際には、発案者が最も強い発言権を持ち、実質的な「作者」と見做されています。ここでは、寺内大輔が「作者」となった作品のみをいくつか紹介いたします。
手 (1997)
国立音楽大学、作品発表会で初演。
2人のパフォーマーのための作品。
パフォーマーが、黒い布(またはビニール)に包まれ、ステージに登場。
それぞれ片手を布の外に出し、床に置かれた絵の具皿で手に着色しながら演じられる。
その際、もうひとつの手とコミュニケーションを取りながら、手による対話を繰り広げる。
暗闇二人羽織、第2回公演
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旅 (1997)
第2回暗闇二人羽織公演にて初演。
2人のパフォーマーと1人のピアニストのための作品。
床には白い紙。2人のパフォーマーが1枚選んでめくる。
すると、紙には「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」のいずれかの文字が書かれている。
めくったパフォーマーは、その音(例:「レー」「シー」)を声に出す。
ピアニストは、パフォーマーの声を聴き、その音をピアノで弾く。
2人のパフォーマーは、その動作を反復(途中裏返した紙を再度めくって白に戻しても良い)。
ピアニストは、パフォーマーの発する音を用いながら即興演奏を行う。
暗闇二人羽織第2回公演
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