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ヤクアテ yakuate




寺内大輔
Daisuke Terauchi


概要:
本ゲームは、特定の役割を意識しながら行う即興演奏を使ったゲームです。プレイ人数は、演奏者5名、聴衆は5〜10名です。演奏者は、それぞれアンサンブルのなかでの役割が秘密裏に与えられ、その役割に応じた即興演奏を行います。聴衆は、演奏者一人ひとりがどのような役割に基づいて演奏しているかを即興演奏から推理します。演奏終了後に答え合わせを行い、聴衆は,演奏者の役割を当てることができればポイントを得ることができます。一方、演奏者は、自らの役割を聴衆に当ててもらうことでポイントを得ることができます。ただし、全員に正解されてしまうとポイントはゼロになってしまいます。聴衆、演奏者それぞれ、最もポイントを得た人が勝利となります。



遊び方:
プレイ人数は,演奏者5名+聴衆5〜10名です。
演奏者は,それぞれの役割を秘密裏に与えられ,その役割に応じた即興演奏を行います(他の演奏者の役割を知ることもできません)。用いる楽器は何でもかまいません(楽器を用いずに行ってもかまいません)。

聴衆は,演奏者一人ひとりがどのような役割に基づいて演奏しているかを即興演奏から推理します。

演奏者の役割は,下の「役割説明カード」に書かれている5種類です。
「役割説明カード」は,ゲームに参加している人全員が1枚ずつ持っておきます。



演奏者は,伏せた状態で置かれた5枚の「役割カード」の中から,自分のカードを1枚取ります。取ったら,そのカードがどのカードかをこっそり確かめてください。
一人ひとりの演奏者は,自分以外の演奏者に配布されたカードを知ることはできません。  

  
  

  




演奏者は,自らの役割を聴衆に当ててもらうことでポイントを得ることができます。ただし,聴衆全員に正解されてしまうとポイントはゼロになってしまいますので,あまりにもあからさまに当てられてしまわないよう気をつけましょう。

聴衆には,「役割説明カード」とともに,次の「解答シート」が配布されます。
まずは,それぞれの演奏者が「演奏者A」〜「演奏者E」のいずれになるのかを決め,演奏者と聴衆で相互に確認しましょう。聴衆は,「解答シート」の「演奏者A」〜「演奏者E」の下の余白に,「○○さん」,「ピアノ」など,演奏者の名前や担当楽器をメモしておきましょう。




さあ,いよいよ演奏です。演奏はおよそ3〜5分です。
聴衆は,実際の演奏を観ながら,各演奏者がどのような役割を与えられているかを推理し,各演奏者に合致していると思われる役割に〇をつけましょう。

演奏終了後,答え合わせを行います。各演奏者は,ひとりずつ「私は〇〇でした」と,自分の役割を告白します。聴衆は,正解していたら手を挙げます。

演奏者は,手が挙がった人数ぶんポイントが入ります(ただし,全員の手が挙がった場合はゼロ)。
聴衆は,ひとつ正解するごとに1ポイント入ります(すべて正解で5ポイント)。

聴衆,演奏者,それぞれ最もポイントを得た人が勝利となります。
(聴衆と演奏者との間でポイントを競うものではありません)。


「役割説明カード」,「役割カード」,「解答シート」は,こちらからダウンロードしてください

   ・役割説明カード
       (写真L判への印刷がお勧めです。参加人数分印刷してください。)
   ・役割カード(片面印刷用)

        (片面印刷でも遊べます。印刷は,A4サイズの10枚用名刺シートがお勧めです。)

   ・役割カード(両面印刷用)
        (両面印刷したい方はこちら。印刷は,A4サイズの10枚用名刺シートがお勧めです。)
   ・解答シート
       (A4サイズの紙に印刷してください。聴衆の人数分印刷してください。)



応用ルール

次のようにルールをアレンジして遊ぶこともできます。
ここでは,2つの応用ルールを紹介しますが,ほかにも,様々な応用ルールが考えられますので,みなさんで新しいルールを考えてみてください。


応用ルール1
役割のバランスを変えるルールです。
基本ルールでは,5種類すべての「役割カード」を1枚ずつ用いますが,このルールでは,用いる5枚のカードの内訳をあらかじめ変えておきます。
例えば,5枚の内訳を「スタープレイヤー0枚,マイペースプレイヤー0枚,気配りプレイヤー1枚,トリックスター1枚,狩人を3枚」にしたり,「スタープレイヤー1枚,マイペースプレイヤー0枚,気配りプレイヤー4枚,トリックスター0枚,狩人0枚」にしたりするなど,様々な可能性が考えられます。
演奏を始めるまえに,聴衆にも演奏者にも,どのカードが何枚あるかを公表しておきます。そのとき,聴衆は,「解答シート」にメモをしておいてもかまいません。

「役割カード」のバランスが変わることで,回答の難易度が上がるだけでなく,様々な特徴をもった即興演奏が楽しめます。


応用ルール2
「役割カード」を3セット,全15枚のカードを使うルールです。
役割を当てる難易度が高くなります。
まず,各演奏者が「役割カード」を3枚ずつ取ります。同じ役割が2枚以上あってもかまいません。
演奏者は3枚の「役割カード」を,1枚ずつすべて使って演奏します。3枚の「役割カード」は,どのような順番で用いてもかまいません。役割を変えるタイミングも自由ですが,前のカードに戻ることはできません。
聴衆は,すべての演奏者のすべてのカードを推理します。

あとは基本ルールと同じですが,このルールで遊ぶときには,演奏時間は5分〜10分がよいでしょう。


   ・応用ルール2のための解答シートはこちら
       (A4サイズの紙に印刷してください。聴衆の人数分印刷してください。)




※本作品の著作権について

  ・本作品の著作権は,寺内大輔に帰属します。
  ・どなたもご自由に遊んでくださって構いません。
  ・しかし、公的な場所で演奏する場合には、ご一報ください。
  ・この作品の一部または全部を配布、転載したい場合は、
    寺内大輔の許可を取ってください。

※謝辞
 本ゲームの開発にあたり,2017年12月2日(土),日本音楽即興学会第9回学術大会(於:京都精華大学)のラウンドテーブル「即興演奏が関係するカードゲームを作りたい(I want to create the card game related improvisation)」において,出席者に参加協力を依頼し,テストプレイと意見交換を行いました。
 ご協力くださいました皆様に,心から謝意を表します。



「ヤクアテ」

作 : 寺内大輔
カードイラスト : 丸町年和
2018年12月




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